肥満症外来とは
当院では、単なる美容目的のダイエットではなく、健康寿命の延伸を目的とした肥満治療を行います。
肥満が引き起こすまたは悪化させる泌尿器科疾患に着目し、肥満症治療薬:持続性GLP-1受容体作動薬「ウゴービ皮下注MD」を用いた自費診療を行います。
なお、糖尿病の肥満症患者様につきましては当院の肥満外来では治療ができません。また、膵炎の既往がある方、低血糖の方、重度の胃腸障害がある方、妊婦または妊娠のご予定のある方、授乳中の方も治療ができません。
※自費診療、初診は完全予約制です。
肥満はすべてが自己責任ではありません
肥満は食べすぎや運動不足が要因の一つではありますが、すべてが自己責任ではありません。
交通手段の発達による歩行の減少、食品加工保存技術・運搬輸送能、ネット社会の発達、コンビニエンスストアや24時間営業の手軽な飲食店の増加などの社会環境の変化や個人のおかれた社会的環境
(地域や職場など)のストレスなどが肥満やそれに伴う健康障害を増加させることが指摘されています。
これらの社会環境の変化は個人の努力では改善できない問題です。
また、肥満の発症には遺伝子も関係していることもわかってきました。消化・吸収にかかわるホルモンの分泌量や腸内環境なども個人差があり、食事量を減らして運動を行えば体重管理が誰でも同じようにできるというものではありません。

肥満が原因または増悪因子となる疾患
肥満、特に内臓脂肪の蓄積は、全身の慢性的な炎症を引き起こし、多くの泌尿器科疾患の原因となります。
| 疾患 | 肥満との関連性 |
|---|---|
| 過活動膀胱・頻尿・尿失禁 | 腹圧の上昇や、膀胱への血流障害、神経機能の低下により症状が悪化します。 |
| 尿路結石(特にシュウ酸カルシウム結石) | 食生活や体質の変化(インスリン抵抗性など)により、結石の形成リスクが高まります。 |
| 前立腺肥大症 | 慢性的な炎症やホルモンバランスの変化が、前立腺の肥大に関与する可能性があります。 |
| 男性のED(勃起不全) | 肥満による動脈硬化の進行や、テストステロン(男性ホルモン)の低下が原因となります。 |
| 腎臓病(慢性腎臓病:CKD) | 高血圧、糖尿病、脂質異常症といった肥満関連疾患が、腎臓へ過度な負担をかけ、腎機能低下を招きます。 |
肥満症と治療対象となる方
「肥満」と「肥満症」は医学的には区別されます。
「肥満症」は、BMI 25kg/m2以上で、さらに肥満に起因または関連する健康障害を合併している場合、あるいは内臓脂肪が過剰に蓄積している場合を指します。
*BMI=体重(kg)÷[身長(m)] 2
当院で治療の対象となる肥満症治療は、主に以下のいずれかの条件を満たす方です。
- BMI 35kg/m2以上の方(疾患の有無にかかわらず)
- BMI 27kg/m2以上で、以下の肥満関連健康障害を2つ以上合併している方
- 耐糖能障害(糖尿病・耐糖能異常)
- 脂質異常症
- 高血圧症
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患:狭心症・心筋梗塞
- 脳梗塞
- 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
- 睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
- 変形性関節症・腰痛症
- 月経異常
- 肥満関連腎臓病
受診について
- 初診は第1、2、4土曜日のPM2時から行います。
- 初診日に肥満症の診断と肥満関連健康障害の有無を確認し、血液検査を行います。検査費以外に、別途に初診料2000円がかかります。
次回の再診日に採血結果の説明を行い、問題なければ自己注射指導後にウゴービを処方します。 - 再診は通常の外来日でも受診していただけます。薬剤費以外に、別途に再診料1000円がかかります。
注射薬 ウゴービ®(Wegovy)による治療について
ウゴービは肥満症治療薬(皮下注射剤)です。
臨床試験ではウゴービの投与により、体重の持続的な減少が示されています。副作用に悪心、嘔吐、下痢、まれに低血糖、膵炎、腸閉塞、胆嚢炎などがあります。

ウゴービの使用法
週1回・同じ曜日に0.25㎎の皮下注射から開始します(自己注射)。
その後は4週間間隔で0.5㎎、1.0㎎、1.7㎎及び2.4㎎の順に増量しますが、増量については患者様の状態に応じて行います。
薬剤費
| 薬剤名 | 価格(消費税込) |
|---|---|
| ウゴービMD0.25㎎(4回分) | 16,500円 |
| ウゴービMD0.5㎎(4回分) | 26,400円 |
| ウゴービMD1.0㎎(4回分) | 38,500円 |
| ウゴービMD1.7㎎(4回分) | 46,200円 |
| ウゴービMD2.4㎎(4回分) | 62,700円 |












